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36.5ミリ



妊娠しました。
名前はまだないので、ここでは便宜上、子豆(こまめ)と呼ぶ。


仕事との兼ね合い
私は思いがけず妊娠したのだけど(つまり、特に排卵日を調べたりしていなかったという点で)、今思えば大変よいタイミングであったように思う。つわりの一番ひどくなるといわれる第8週くらいには、非常勤で教えている大学がちょうど補講が終わって夏休み。出産予定日は2月の最終日で、これも横浜市立大学は授業が1月に終わるし、防衛大学校も2月の中旬には終わるので、授業を補講にせずに出産を迎えることができる。2月28日が予定日で、3月いっぱいと4月の新学期が始まるまで、一ヶ月半くらいは休養できるわけだ。学振PDでありつつ非常勤講師である私は、補講をいつでもできるわけではないし、教育者として責任ある立場にいるので、何週も続けて産休を取るのは避けたかったから、これは大変有り難かった。生まれる前からできる子どもだ。ありがとう子豆。


分娩予約は競争
帰ってきて産婦人科にいって妊娠が判明したときは、6週半。そのあと旦那や親などに報告し、7週ちょっとの時点で現在の家からも実家からも近いみなとみらい地区の総合病院に電話したら、「もう来年3月半ばまで分娩予約はいっぱい」とのこと。つまり妊娠5週かおそくとも6週になった時点で電話しないと、分娩予約はできない、と。どうやら、首都圏の有名な総合病院では、これは当たり前のようだ。少子化対策とか言っているが、まずは安心して、自分の好きな病院で子どもを産める環境をもっとちゃんと整えることも重要なのではと思う。


その後、とにかく分娩できる病院探し。考慮したのはまず交通の便。私の現住所は東横線沿いの大田区なのだが、勤務先が横浜と横須賀なので、できればその沿線上で、乗り換えのないところ。また我が家も私の実家も車文化がまったくないので、何かあったときもしくは妊娠後期が真冬であることを考えると、タクシーでなるべく安く行ける距離にあるのがベスト。結局、家から2キロくらいのところにある大学病院で予約をした。私は一昨年腹腔鏡の手術を受けていて、また小さい頃の持病もあるので、産む時は帝王切開で、また内科や脳神経外科のある総合病院でという条件もクリアしていた。


さらに、私は価値観を押し付けられるのが最も嫌いである。母乳絶対主義とか、何がなんでも生まれた直後から退院まで母子同室主義とか、一つのやり方をモットーとして取り入れて、それを徹底する病院はごめんだった(母親が痛がっても看護師さんがおっぱいを絞りとるとか)。また看護師さんが「お母さんなんだからしっかりしなさい」みたいなことを言う病院もごめんだ。私にとって「自覚」というのは自分で手に入れるから自覚なのであって、人に押し付けられたり、ましてや会って何日かくらいの赤の他人に言われるのは自覚ではない。口コミを見ていると、かなり信念のようなものを持った病院というのも多くあったが、自分の性格的にそういうのがとても嫌いなので、なるべく柔軟に対応してくれそうなところを選んだつもりだ。



色々直面する問題。
まずは、出張中に飲んだワインは大丈夫なのか問題。ヨーロッパ出張の途中で生理が来なかったのだが、参加していた国際会議の最後(第5週くらい)まで、出されたワインなどを大量ではないにしろ、毎日1杯ずつくらい飲んでいた。私のせいで子どもに悪いことが起きたらとても申し訳ないので、これだけは気になる。次にマタニティーマークについて。自分がまさに妊婦になって、特に前期の授業が終わるまでは、通勤の電車でかなりしんどい思いをした。譲ってくれた優しい方々に心から感謝するとともに、非常に複雑な思いを抱いていている。これは次の機会に落ち着いて書きたいと思う。


私自身の身体の変化について書くと、いわゆるつわりと考えられるものが6週終わりからずっと続いている。友達の話を聞くと、起き上がれないとか毎日吐いたなどの経験も聞くので、それに比べたら私はだいぶ軽い方なのだと思う。仕事のなかでも、特に授業など対面関係で成り立っていることをしているときは、気持ちも張っているし、気分がまぎれる。しんどかったのはその仕事に向かったり帰ったりするときの電車の中だった。酔いやすく、臭いにも敏感で、そして常に気持ちが悪かった。もう一点感じたのは、反射神経が落ちた。突然閉まるドアや落ちてきた何かにすぐに反応できない。さらにはものを良く落としたりこぼしたりもする。眠気を感じることや頭がぼーっとすることが多いせいかもしれない。



妊娠して勿論旦那も、双方の両親も喜んだ。私の両親に至っては、自分も育児に参加する気で仕事を辞めようかしらなどと、なんだかやたらと張り切りだした。それは私も見ていて、とても嬉しく思う。一方で、妊娠・出産には、今感じているだけでも面倒くさいイデオロギーとか価値観の押しつけがいっぱいである。しかもみんな、それが良いと思って良い意図(GOOD INTENTION)でアドバイスしてくるから、無碍にするわけにもいかず、大変面倒くさい。これからはそういうものともうまく折り合いをつけてやっていかなければいけない。それと私は自分の気持ちはかなりあけすけに出すタイプだけど、自分の子どものように超絶対的なものに対して、「可愛い」とか「大事だ」というこれもまた当たり前のことをネット上でだだ漏れさせるのは性に合わないので、多分言わないと思う。でもだからといって、愛情とか考え方を他人からジャッジされるのはごめんだ。


今回のことに関して、万が一お祝いの気持ちを持って頂ける際には、謹んでお気持ちだけ頂き、おめでとう系の言葉は固辞させて頂く(なんだか自分以外の人間への配慮がないし粋ではない気がしてどうも腑に落ちないので)。でも先人の方々からは、是非お腹の筋肉を如何に保つか、体重コントロールの仕方、だるいときの気合いの入れ方、子ども関連の保険、頭に来るアドバイス狂たちとのつき合い方など、ざまざまなテーマで体験談を聞きたいなと思う。



これから一ヶ月(12週から15週にかけけて)
8月の上旬から約一ヶ月、訪問研究員としてハワイ大学内にあるイーストウェストセンターに行く。レジデンスも用意して貰い、1ヶ月、論文の執筆に集中するつもりだ。ネタはある。あとは集中が必要なだけ。目標は日本。少なくとも少しこの異常に暑い東京(と原発への不安)から少し離れられるだけでも嬉しい。旦那と離れるのは寂しい。HARIBOばっかり食べるから心配だし。

| | 22:23 | comments(0) | - |
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