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千年の愉楽+夢売るふたり+その夜の侍 and more


千年の愉楽 [DVD]
千年の愉楽 [DVD]


俳優さんの匂い立つような演技と若松孝二の撮る画面を見ているだけで心を奪われるような二時間。ストーリーラインを追おうとせず、三味線の音と一緒に二時間見ているだけで昭和のあの集落の空気感に飲み込まれそうになる。

寺島しのぶ+佐野史郎という演技派に加えて、高良健吾、高岡蒼甫、染谷将太というエロくて男臭い若手俳優セレクション。興行的な引きはないかもしれないけど、数あまたの中からこの三人を選んだっていうキャスティングには拍手。『軽蔑』の時も感じたのは、高良健吾が外道な役をやると、その整っていて線の細い感じがとたんに軟派で儚い男の性を体現しちゃうこと。外道さをのせても品を失わずエロさが出せる数少ない俳優だと思う。高岡蒼甫は根っからの自分勝手な男だけど弱いところも持っている、っていうおそらくこの人自身にも通じるところがあるんだろうあなって思う。染谷将太くん(年下過ぎて呼びつけできない)は抑圧された狂気を持つ役(『ヒミズ』)や人道派のいいやつ(『永遠の0』)っていう役しか見ていなかったので、今回の粗野な男っぽさにドキドキしてしまった。ほんの数分の出演なのに、トリのエピソードの印象が一番強く心に残った。

原作との世界観の乖離でいくつかの批評があるようだけど、私は原作を読んでいない。寺島しのぶの住む家に人が息を切らして駆け上がり、様々な出来事を伝えて行くシーンが印象に残って、さすが長年の映画人(故、若松孝二監督)の撮る映画だなあと思ってしまった。合掌。


著者 :
バンダイビジュアル
発売日 : 2013-03-06


この映画の「ふたり」をみていると、彼らとはその関係性も境遇も全く違うのに、なんだか覚えのある感覚を抱いて痛く切なく感じる人が少なくないように思う。私は女で妻だから、映画にでてくる松たか子演じる里子とはまったく違う人生を送っているはずなのに、彼女が言うこと、思っていること、やること、どこか同じようなことを感じていたり、行動しているような気がする。


著者 :
キングレコード
発売日 : 2013-05-07


端から見たらどう考えても悪い方向へと進んでしまう人たちの姿が丁寧に描かれた映画。その悪い選択をするときの登場人物の表情をカメラはずっと捉えている。人生を変えてしまうような判断は、実は本当に短いほんの気の迷いのような時間でなされていてそのプロセスを見ているからこそ、そのあと続く長い人生と苦悩が余計に重く感じられる。様々な人が誤った判断の連続に絡めとられて行く中で、その彼らの闇の中に引きずり込まれながらも、良心を持ってそばに居続ける何人かのひとたちの姿が救い。


今回借りた三本の日本映画は、みんなタイトル素敵だと思った。

上から、好きな順です。ちなみにもう一本山田孝之映画(闇金ウシジマ)を借りたのだけど、途中で見るの辞めました(彼はあまりにたくさんのドラマや映画に出ているけど、もう少し出演作を選んだ方が良かったんじゃないかなと思ってしまう)。私は俳優としての山田孝之ファンなので彼の出ている映画はすべて見ます(『勇者ヨシヒコ』シリーズですら全部見ている)。


最後は韓国の映画。

著者 :
アミューズソフトエンタテインメント
発売日 : 2013-09-25


デコレーションケーキみたいな大衆映画。面白いけれど、カロリー過多になって、観終わったときの満腹感がはんぱない。まだくるか、まだあるのか!と思うほど、とにかく色んなものが乗っかってる。甘い気持ちになるもの酸っぱいもの、どきどきするもの、裏切り、王道のどんでんがえし、無力感、セクシーみどころ、勧善懲悪などなど。だからこそ退屈しないんだけど、多分こういう映画ばかり見ていると、どんどん物質的に贅沢になってしまって、質素でも本当に美味しいものが物足りなくなってしまうような気がする。それは嫌だよね。





今月は、あとはこんな本を読んでいます。
授業で靖国問題や領土問題を扱っていることもあって、歴史関連の本はもっとたくさん読んでいきたい。








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