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ひとりロスを歩いて。

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わたしはたぶん単純に、バスは好きだ。タクシーにいたら見ることができない、色んな人間模様を見ることができる。

ボードをもった男の子ひとりと3人連れが、ビーチでお互いを認識していた、という理由でいきなり友達になり、電話番号を交換してお互いの彼女の話をし始めたり、車椅子にのっている人がバスに乗車するたびに、思った以上の手間と時間がかかるのをこの人は気にしていないだろうかと心配になったり、バスから降りるたびに比較的多くの人が「ありがとう」ってバスの運転手さんに叫んで降りる事(私も叫んだ)を知った。


海の近くに住みたい、と心から思う。私が一番怖いと思うのは、大陸のどまんなか、歩いても歩いても果ての見えない場所だ。海はなにかの終わりとはじまりを両方ちゃんと知っていて、私にもそれがあることを教えてくれる。まともに泳げない私にとって、海はつまり自分の限界を目の前に突きつけられているようで、気持ちがいいのだ。大陸のどまんなかにいると、いつも自分の小ささばかりを感じ、そして絶え間なくずっと歩き続けなきゃいけないことを感じるようで怖い。


例えば海外に来て、こっちの人が当たり前にしている挨拶や礼儀をしなかったとする。それは自分の文化を違う場所に持ち込んで、気付かないだけなのだけど、現地の人間はそれを見て「〜人」に対するネガティヴな感情を抱くだろう。

私は基本的に自意識過剰ぎみなので、「旅の恥はかきすて」的なことができないばかりではなく、相手が自分をどう見ているかも、とても気になる。

そしてそれらの多くは、人びとの話す言葉によって判断されていると思う。ことばに宿る。
人がもつ社会的背景や育ちや性格や魅力は、言葉に現れるからだ。
その言葉の受け入れられる範囲が広い社会が好きだ、と思う。


なにもかもが大味なアメリカ。
どぎつい色をした液体やシリアルは食べる気にならないけど、
声を上げたときは、ちゃんと耳を傾けてくれる社会がいい。
たとえその声がちょっと「変」でも。






15日から23日まで、ASPACという学会での発表のため、カリフォルニア州に行ってきました。
初日はロサンゼルスのパサデナに泊り、二日目から学会会場であるPomona collegeのあるクレアモントに移動。週末までカレッジにいて学会に参加し、ロサンゼルスに戻り、UCLAなどを訪問してきました。

LAはとても広い。私は車を借りていないだけではなく、運転もできない。身分証明書の代わりに免許証を求められるような社会にはいつも一言文句を言いたい(日本のような小さな国で、特に都心に住んでいるのに何故猫も杓子も車を運転しようとするのか?) この国に行っても「タクシーは贅沢物」、というバックパッカー気質が染みついてしまっている私は、今日もパブリック・トランスポーテーションで移動。おかげで1日100ドルくらいかかるはずだった交通費が、往復で6ドルくらいですんだりする。青いバスに関してはすっかりエキスパートになったくらいだ。慣れれば、バスで移動するのはとても簡単だ。
「パブリックトランスポーテーションで人間力を養う」というのを考えた。

①まず現地の秩序を乱さないこと。そこで生活している人が自然にできることを、自分もできるようにする。下準備は欠かさないのはもちろん、臨機応変に素早く判断し、間違った場合は素直に受け入れる。戸惑って周囲を待たせたり、困らせたりしない。

②ただし私のように自他ともに認める極度の方向音痴の場合、迷わず目的地につけることなど奇跡レベルである。困ったら迷わず聞く。家族連れのお父さん、女性二人連れなど、信頼できそうな人を瞬時に見つけ、警戒心を抱かせない適量のスマイルで質問。

③質問から別れるまでのポイントは、相手が「大したエネルギーは使わなかったけど、人助けしてよかったな」と思えるような印象を残すこと。分りやすい質問で相手の解答の負担を減らし、かつ助かったということをちゃんと感謝のことばで伝えること。

私は本当に方向音痴で、どこに行っても(実際日本国内でも)、年中人に道を聞いて、色々教えてもらっている。そのプロセスを通して、どういう人に聞いたらいいのか、どういう人だったら迷惑にならず気分よく教えてもらえるのか、人間を見る目も質問力も上がったような気がする。

そんな私にしては、今回のバス移動は本当に割とうまく行った。バスの運転手さんにもいろんな人がいて面白かった。今回は私が聞くよりも、私が道やバスの経路を聞かれた方も多かった。「みんな、わかんないんだ」、と思うと安心して、どこだろうね?よくわかんないのよね、とかいいながら知らない人達とバスを待つのも一興だった。




今日から三日間、比較教育学会で早稲田にいます。
私の発表は日曜日、完全なる韓国スクールで発表(日本語)します。
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