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夏の色を探しに


金曜日、共同研究で東大へ。
計量ソフトを使ってかたかたとhtmlコードみたいなのを打ち込んで、ぽん、って叩くと、
ほしいデータが出てくる。計量を全く知らない私には手品のように見えた。
感心するたびに、きゅんとした?と確認されながら、アジアのリーディング大学大学生の意識調査の分析。

とりあえずこのライブのときの車谷さんは何度聞いても見てもうっとりしてきゅん死にしそう。
夏が恋しい。

その日の夜は高等部の時の友達と早稲田の友達の初対面で、そのあとりょうくんも加えて皆でカラオケ。
私は好きな音楽、って聞かれたときに、私はミスチルって言えない。
中学時代からの思い入れがあまりに強すぎて、勝手に人ごとに思えなくなっていると同時に、
単なる好きに収斂できないのだ。その上あまりに神聖すぎて、人にカラオケで歌ってほしくない。
(歌っても100%がっかりする。)



そして5時間を過ぎた頃から、to U。
前にも載せたけど、to Uのap bank fes versionはこの回が一番好き。


ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書 71)ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書 71)

当然だけれど、現地に足をつけて取材をしていればこそ分かる事実もたくさんある一方で、
知れば知るほど簡単に何が真実で何が真実ではないか分からないことがたくさんでてくる。
当初は聖戦だったというチェチェン独立派の戦いは、時間が経ち、多くの人が関わるにつれ
異なった聖戦の解釈や戦いのアプローチを持つ人々が関わる紛争に変容している。

この本の中で常岡さんは、命がけでチェチェン独立派の部隊に従軍している。
友人や助けてくれた協力者などもたくさんいるので、そういう意味ではとても個人的な感情のこもった描写はしているものの、チェチェン独立派を美化したり「英雄」視しているような内容はいっさいない。
実際、腐敗したチェチェン内部の人々や様子についても詳細に描写されている。

チェチェンの現実は、おそらくきっとどの現実もそうなのだろうけれど、
一面的にまとめられないからこそ終わらない紛争が続いているのだと思う。
どの人々や組織の思惑も、行動も一枚岩ではない。

アマゾンの批評を見て、ほとんどが好意的なものなのだが、時々この本に載っている情報の正確さに疑念を呈したり、もっとより深い「分析」を求めるものが散見されたのだが、そういう人たちは暖かいところから分かりやすい計算式を求め過ぎだと思った。


争いにはフレームワークなんてないし、答えなんてないのだ。
真実は至る所に転がっていて、その為に正義をかけて戦う人がいる中で、そこに付随してくる政治的思惑や欲望みたいなものが真実を見えにくくし、だからこそ、分かりやすい計算式では切り取れなかった真実を提示するために、こういうルポがあるのだと思いたい。それをどう自分の頭の中で整理するかは、読者がもっと頭を使って考えないといけない。

チェチェン側からの記事を書く人はとても少ない。そしてその数少ない人は命の危険に晒されている。
実際にそうやってたくさんの人が死んでいるのだから、そういう人たちの書いたものや撮ったものに対して、真剣に向き合うべきだと思う。

「ひと、点描」という章は、この場所で個人としてたくさんの人と関わり、そこで活動して来た常岡さんならではの人々の描写が読めて、とても興味深く読んだ。

ちなみに私は個人的に昔から常岡さんを知っているので、当然彼に対する感情は今回の人質事件で知っただけの人よりは親近感もあれば、贔屓に近い感情もある。講演会での彼を見れば、会場からの質問にはどんな質問でも真剣にいちいち頷きながら聞き、私がいらない寝袋があると言えば、バイクで取りにいきます、というくらい、奢らなくて変なかっこつけをしない等身大の人なのだ。そんな常岡さんのやったようなことをできる人間なんて、この日本にはそうそういないと思うから、私は好意的になる。

ジャーナリストのあり方や取材方法にどんな一家言を持っている人でも、人質の事件の際に全く興味を覚えなかった人でも、この本は読むべき本だ。
私はチェチェンのことについては、教科書的な紛争の歴史や、現在争いが泥沼化しているということと、ロシア側の動きが胡散臭い、ということ以外、詳しいことは何も知らなかった。この本を読んで、自分が今まで言葉だけで捉えていたチェチェンの様子が、すこしイメージ化された。
チェチェンのことに関して、無知で無関心あるのは罪だと思った。だって、ロシアはこの国にとって遠そうでとても近い国であり、私たちが向き合っているロシアという国は、チェチェン問題を抱えるロシアなのだから。



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