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教育的指導
明後日の高麗大学招聘セミナーで研究科代表でプレゼンしなきゃいけない。どんな国際会議よりも、ものすごくストレスフルで胃がきりきりする。
これは先生や早稲田のメンツをつぶしたくないっていう焦りと、傷つきたくないっていう自分の自衛本能だ。
日ASEANとシンガポールが終わったら、ゆっくり自分の研究に専念できる。
(すぐにある程度の答えを出さなきゃ!というプレシャーなしにいろいろ本が読める)






ずっと隠していたけど、実は韓国の学会で日本のある地方国立大学の先生に、結構なことを言われたのだった。
私の発表は基本的に修士論文をもとにして、若干博士へのプロポーザルを含めたものだったのだけど、Methodologyの部分の考察が少し不十分なものだった。私もそれは承知していて、これが今後の課題、ということも含めながら発表したのだけれど、フロアーからの反応は比較的よくて、いろいろなコメントをくれて、終わった後も「well done」とか日本人なのに英語うまいね(不本意だが帰国子女っぽくない日本人がある程度の英語を話すとよく言われる)、とか言われて、とりあえず一安心していたところだったのだ。


その発表のあとのコメントの際に、その先生は手を挙げて
「あなたの方法論がね・・・・これじゃ不十分ね」というようなことをひとこと言った。(ただしその英語の表現がどんなだったか思い出せない)
でもその時には、たとえば・・・とか特にどの部分がという詳しいコメントではなく、すぐにほかの人がほかのコメントをかぶせたのでそのまま流れてしまったのだった。

私たちのセッションが終わった後、廊下でお会いしたので、その先生に、
できれば方法論について指摘していただいた部分で、さらに何かアドバイスというか詳しいコメントを聞ければ、と思って、いつもの通り、
「先ほどはコメントありがとうございました。」と御礼をし、
自分が方法論について今煮詰まっているので、先生の指摘した部分の甘さは自分も理解していることを伝えた。
しかし相手が本当に首をかしげて、うーん、へえ・・・というような感じで、会話が全く成立せず、私にアドバイスなどを話す気はさらさらないかんじだった。

それでも、そこで会話を終わらせるのはあまりに不自然だったので、
うちの指導教授がその先生の大学でかつて働いていたことがあったのを思い出し、「私はK先生の弟子なんです」というようなことをいうと、
びっくりするようなことを言った。

「さすがK先生ね。うちの大学だったら、あなたみたいにメソドロジーがしっかりしていない学生が怖くて取れないわよ。」
私が一瞬呆然とすると、これと同じような台詞をさらに詳しくもう一回言ったと思う。われわれの大学がいかに博士学生の方法論を重視しているか、だからあなたみたいにそれ以外の講釈ができても、方法論が確立していない人をとるのは私は怖くて嫌、ということについて。

そこで私はちょっとうちの大学のスクリーニングシステムや、果ては私の先生まで侮辱されたような気になって、
自分が博士にアプライしたときの内容とは違う方向性に少し変えたので、
今回のプレゼンに甘いところがあること、
実際にスクリーニングのときは今回とは違ったものだったので、
学校側が適当に選んでいるわけじゃないし、
うちの先生ももちろん方法論を重視していることを伝えた。

すると。
今度は「女なのになんで博士号がほしいの?卒業したら何する予定なの?」と。
私は自分の将来とかやりたいことのプランは、それほど軽々と話すことではないし、指導教授とかよっぽど近い人にしか話さない。
しかも今回のように軽く侮辱されたあとで、明るい将来設計なんかシェアする気分になれないでしょう。

自分が女だから、「女なのに」といっても失礼に値しないと思ったのだろうけど、大間違いだ。たしかに女なのに、っていう論理はわかるけど、でも近くない人に言われたくない。


あの日、ショーンと肉を食べながらずっと泣きたくなっていたのは、悔しいけれどこれがやっぱり原因だと思う。あれからDC1の通知を見るまでの3日間は、正直休学することを真剣に考えていた。

・・・・

そのことを今日初めてうちの指導教授に話したら
そんなこと言われたら傷つきますよね、といったあとで、
でもあの人は修士ももっていないし、あの人に会いたくないがために研究会に来ないほかの先生もいる、と。コメントが辛辣なことでは有名な方のようだ。
最近教授の吐く台詞で、この人が相手をどう思っているのかわかるようになってきた。

でも私が思ったのは、言ってる内容ではなくて(方法論が甘いのもその通り)もっと嫌だったのは、教育者としての私に対する態度だった。
明らかに私の倍は生きていて、教授という立場で学生を大勢引き連れて学会へ来ている人が、さすがはK先生ね、なんて先生を引き合いにだして嫌味をいってほしくなかった。
私を批判したければまっすぐに私の批判をすればいいのに。
むしろ率直な批判を望んでいたのに、すごく残念だった。


確かに頭の良し悪しはあるし、才能もあるでしょう。
あの人から見れば私は完全に研究者としてだめだめなのかもしれない。
でも、手を抜いてるわけではなくて、どうにか頑張ろうとしているのに、それをくじくようなのは教育者として私は尊敬できない。

大学院の学生と高校生は確かに違うけど、
私が韓国で教えてた時は、私は絶対にあんなに突き放した言い方しなかったよ。全然できなくても、もしかしたら根本的に間違っていても、本人が真剣だったら救いは全然あるし、それを助けようとするのが教師でしょ。
実際に助けられなかったとしても、少なくとも助けになるように精神的な踏み台を用意してあげるのが教育者だと思っていたし、今でもそう思います。

まあ私はもし将来、人を指導する立場になっても、ああいう人間にはならないようにしよう、と思いました。




明日はシンガポール前、ラストJICA。
あと5時間後に起きなきゃ。あ、そのまえにお風呂入ってきます。


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